2011年11月8日火曜日

ARTIST&STUDIO CHRONICLES


 
*「ARTIST&STUDIO事典」を久しぶりに更新致しました。

今回は溜りに溜まっていた作家/窯15件を追加。合計67件、思ったよりも少ない感じです(^^;・・・が。こうやってタイトルにサムネイル化すると錚々たるメンバーです。まさに戦後モダンから世界を変えたと言える仕事人たちの顔ぶれに、作品を取り扱う上でも身が引き締まる思いです。
 

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、当店の品揃えはデンマークを中心としているのが特色です。調べると面白いのですが、デンマークは窯/スタジオの数が隣国に比べると相当に多く、個人で運営している(あるいは共有している)作家もそれに相応しております。
作家=デザイナーの頭数で言えば、それぞれの国で違ったニュアンスになりますが、会社、あるいは組織に属しているかどうかという点において、非常にインディペンデントなスタンスで活動している人がほとんど。これがある種の特異性と作品に妙味を与える環境になっているのではないか、とも考えられます。わりと日本の事情に似ているような。
 
で、ここからが大変。
プロダクト的性質―市場流通拡販と、企業的事情や思惑と距離をおいたところになる訳ですから、と に か く、資料が少ない。加えてデンマーク語が読めませんから(^^;;;; 現地の取引先を総動員して断片のかき集め、そして伝聞意訳を繰り返して事実確認にまとめていくというメチャクチャな作業ですので、自信を持って掲載するのに時間ばかりかかってしまう。参ります。

もちろん、直感と好み、何より使っていただくことが優先しますので、マニアック過ぎるとつまらない。でも、せっかく半世紀以上も時を経ているという"付加価値"があるのですから、できればものへの想いも馳せて欲しいとい気持ちがある。そこで、ストーリーを膨らませる上の裏付けをなるべく取って、皆様に提供できれば、と思うわけです。

ちょっとフランクに書いてしまいました。
こういった作業も含め、当店のカラーと思ってご利用を楽しんでいただければ、と願っております。

 

余談です。
当店で扱っているこれら全ては、通常アンティークとは呼びません。アンティーク(骨董)は関税法上100年経っているものを示しますので、北欧作品の多くはused / retro / vintageなどと分類されます。

自分は十把一絡げで「ふるいもの」と呼んでいます。
判りやすいのと、何となく情緒を感じる気がするんですが、どうでしょうね。