バターたっぷりに練り込んだ層状の生地。食パンからお菓子仕立てのものまで、香ばしさがたまらないデーニッシュ・ペストリーは、日本でもごくごく馴染みのあるもの。しかし実は元々はオーストリアのものと言うと、ちょっとビックリです。
デンマークにこの製法が伝わったのは1850年頃。当時ストライキで作り手がいなくなったパン屋さんは、オーストリアからパン職人を招聘。彼らからバターを使ってフレーク状に焼きあげる技法が伝わりました。今でもデンマークでは「ヴィエナブレッド(ウィーン風のパン)」と呼ばれる由縁です。後にアメリカに渡り大ヒット、あらためて「Danish Bread」となり、日本に伝わったと言われています。
余談ですが、コペンハーゲン駅前にど~んと大きく構える名物パン屋さん「アンデルセン」。こちらは日本のあのアンデルセンのデンマーク店になります。現地の人も知らないお話…と言いいますか、筆者もずっと"逆"だと思ってました(^-^;
Tips via Susie Yankowicz.